洞爺湖の北岸に広がる「洞爺水辺の里財田キャンプ場」は、北海道内でも予約が取りにくいことで知られる人気の高規格オートキャンプ場です。芝生の整ったサイト、充実した炊事場とシャワー、そして子どもが水辺で自然と遊べる環境が、ファミリーキャンパーから支持を集めています。
ただ、初めて利用する場合はサイト種別の違い、入場料の仕組み、買い出しルート、周辺の騒音傾向など、事前に整理しておきたい情報が多いのも事実です。「どのサイトが子連れに向いているか」「実際の費用はいくらになるか」といった疑問を持つ人のために、公式情報と利用者の声をもとに要点をまとめました。
この記事では、サイト選びの判断材料となる設備・地面・騒音・周辺環境の情報と、予約方法・料金の仕組み・子ども向けアクティビティを一まとめにしています。出発前の準備にぜひ役立ててください。
洞爺水辺の里財田キャンプ場の基本情報と子連れで見るべきポイント
財田キャンプ場の正式名称は「洞爺水辺の里財田キャンプ場」。北海道虻田郡洞爺湖町財田6番地に位置し、洞爺湖の北岸に面した広大な敷地に展開しています。運営は洞爺湖町で、4月下旬から10月下旬まで営業しています。「たからだ」と読むことも初めての方には意外に知られていない点です。
敷地の広さと施設の全体像
敷地はおよそ2ヘクタールの林間に広がります。オートサイトが39区画、フリーサイトにテント100張り分のスペース、電源付きのキャンピングカーサイトが6区画、さらに1棟貸しのケビン(コテージ)が5棟あります。管理棟には受付・売店・休憩室・情報コーナーが集約されており、シャワー室とコインランドリーは管理棟に隣接する建屋に設けられています。
炊事場は場内に4か所あり、雨天時でも屋根付きで洗い物できます。ただし蛇口から出るのは冷水のみです。炭捨て場も炊事場棟内に設けられており、焚き火後の片付けはスムーズです。管理人は24時間常駐しているため、初めての子連れキャンプでも安心感があります。
地面と立地の実態
サイトの地面は全面芝生で、整地されていて平坦です。テントを張りやすく、子どもが転んでも芝生が衝撃を吸収してくれます。ただし芝生保護のルールがあり、焚き火台の下にはコンクリートブロック(場内設置)または自前の耐熱シートを必ず敷く決まりです。直火は禁止されています。
サイトと洞爺湖の間には「財田自然観察道」(全長3.3キロの遊歩道)が通っており、湖を直接望む視界は樹木によって遮られます。一方でこの樹木が風除けになるため、湖畔特有の強風を受けにくく、子連れにとっては快適に過ごしやすい環境です。徒歩で横断すると湖まで数分で出られます。
子どもが楽しめる自然環境
夜に湖畔を懐中電灯で照らすと、水面付近にエビが集まってくる様子が観察できます。クワガタや小鳥など、都市部では見られない生き物との出会いも多いキャンプ場です。フリーサイト横の「洞爺財田自然体験ハウス」では、クラフト体験を一人100円から500円程度で楽しめます(予約不要のものもあり)。雨天時に子どもを屋内で過ごさせたい場面でも活用できます。
- 場内の炊事場は4か所。雨天時でも屋根付きで利用できる
- 地面は全面芝生・平坦。テント設営がしやすく子どもにも安心
- 管理人24時間常駐で初めての利用でも安心感がある
- サイトと湖の間に遊歩道があり、樹木が風除けになる
- クラフト体験ハウスが隣接し、雨天時の子どもの居場所にもなる
子連れファミリーが悩むサイト選び:種別ごとの特徴と向き不向き
財田キャンプ場には複数のサイト種別があり、それぞれ広さ・車の扱い・設備の有無が異なります。子どもの人数や荷物の量に合わせて選ぶと、設営の手間や快適さが大きく変わります。
プライベートサイトA・Bの特徴
プライベートサイトAは奥行約10メートル・幅約10メートルの芝生区画に駐車スペースが付いた設計で、宿泊テントとタープの両方を張れるゆとりがあります。プライベートサイトBは奥行約7メートル・幅約7メートルで、やや小ぶりですが2組で隣接して利用することもできます。どちらも車の横付け(駐車スペース隣接)が可能なため、荷物の多い子連れキャンプには特に向いています。
車を横付けできることで、チャイルドシートや大型クーラーボックスをその都度サイトに運ぶ手間が省けます。小さな子どもを連れた場合、何度も往復する負担が減るのは実際に大きなメリットです。
オープンサイトとキャンピングカーサイト
オープンサイトは区切られた芝生区画に車を直接乗り入れるタイプです。奥行約12メートル・幅約7メートルと広く、大型テントも設営できます。キャンピングカーやマイクロバスなど大型車でも駐車できる面積があるのが特徴です。キャンピングカーサイトは奥行約10メートル・幅約4.5メートルの駐車スペースに芝生サイトが付いており、AC電源とベンチテーブルが設置されています。電源があるため、扇風機や電気毛布など子どもの快適グッズを使いたいファミリーに向いています。
フリーサイトの使い方と注意点
フリーサイトはテント100張り対応の広大なスペースです。区画の指定はなく、大型テントでも制限なく設営できます。フリーサイト内に専用の駐車場があるため、セミオートキャンプの感覚で利用できます。ただし入場料に加えて駐車場維持費(1台1泊800円)が別途かかる点に注意が必要です。
フリーサイトも予約優先で、規定組数を超えると当日の受け入れをしていません。「当日行けば入れる」と考えていると入場できないケースがあります。土日や夏休み期間はとくに埋まりやすいため、確実に利用したい場合は事前予約をしておくとよいでしょう。
車を横付けしたい → プライベートサイトA・B、オープンサイト
電源を使いたい → キャンピングカーサイト(AC電源付き)
大型テントを使いたい → オープンサイト・フリーサイト
費用を抑えたい → フリーサイト(駐車料金800円+入場料のみ)
- プライベートサイトAは広さ十分でテント+タープを両方張れる
- 車横付けサイトは荷物の多い子連れに特に向いている
- 電源ありのキャンピングカーサイトは快適グッズを持ち込めるのが強み
- フリーサイトも事前予約が必要で「当日入場」は保証されない
- 各サイトの最新空き状況は公式サイトの予約ページで確認できる
料金の仕組みと予約方法:失敗しない事前準備
財田キャンプ場の料金体系は「入場料(施設維持費)」と「サイト使用料」の2段構えです。サイト使用料だけでなく入場料が人数分かかる点を事前に把握しておくと、費用の計算がスムーズになります。
入場料とサイト使用料の内訳

入場料(施設維持費)は平日が大人1,100円・小人(小学生)500円(宿泊1泊あたり)、休前日は大人1,200円・小人600円です。未就学児は無料です。ケビン(コテージ)を利用する場合、入場料は不要です(コテージ料金に含まれます)。入場料は1泊ごとに発生するため、連泊すればその分追加でかかります。
サイト使用料は、キャンピングカーサイトが3,300円、プライベートサイトAが2,200円、プライベートサイトBが1,100円、オープンサイトが1,200円です(いずれも公式サイト・じゃらん等に掲載の情報をもとに整理。料金は変更になる場合があるため、最新料金は公式サイト「洞爺水辺の里財田キャンプ場」でご確認ください)。ケビンは1棟20,000円(入場料込み)で、1棟を複数名でシェアすると割安感が出ます。シャワーは1回300円、コインランドリーの洗濯機は1回200円、乾燥機は1回100円です。ドライヤーは持参するか100円でレンタルできます。
予約の開始タイミングと方法
予約は電話またはインターネットで受け付けています。受付開始は4月・5月分が3月1日から、6月以降は利用日の2か月前の月初め(1日)からです。たとえば6月25日に利用したい場合は4月1日が予約開始日になります。電話予約の受付時間は10時から15時までです。
GWや夏休み期間はとくに人気が高く、予約受付開始直後に埋まる傾向があります。希望サイトや日程が決まっている場合は、受付開始日の月初めに予約を入れるとよいでしょう。電話がつながりにくい場合は、時間を置いてかけ直すよう公式案内に記載があります。インターネット予約は公式サイトの予約ページから行えます。
ごみ・ペット・花火のルール
ごみは有料回収です(費用は受付で確認)。持ち帰りも選択肢の一つです。花火は手持ち花火のみ22時まで可能で、音の出る花火は禁止です。ペットはキャンプサイトへの同伴が可能ですが、予約時に申告が必要で、場内では必ずリードを付けなければなりません。ケビン(コテージ)への同伴は禁止されています。
- 入場料は人数・泊数で変わる。未就学児は無料
- ケビンは入場料込み20,000円。複数家族でのシェアで割安になりやすい
- 予約開始は利用月の2か月前・月初め(4月5月分は3月1日)
- ごみは有料回収。持ち帰り袋を準備しておくと安心
- 花火は手持ちのみ。22時以降の使用は禁止
周辺環境と子連れアクティビティ:買い出し・温泉・遊び場の実態
キャンプ場の周辺環境を把握しておくと、当日の動きがスムーズになります。食材の調達先、子どもが喜ぶ遊び場、入浴施設の場所と特徴を整理します。
買い出しルートと場内の売店
場内に売店があり、飲料・調味料・氷・炭・洗剤・電池などを購入できます。ただし食材の取り扱いは限定的なため、メインの食材は事前に購入しておく必要があります。キャンプ場の近隣にはコンビニやスーパーが少なく、最寄りのコンビニはセイコーマート洞爺店です。
札幌方面から向かう場合は、途中の「道の駅230ルスツ」で地元野菜やパンを調達するルートが選ばれています。また「とうや水の駅」(洞爺まちづくり観光協会運営)でも野菜やパン、洋菓子を購入できます。チェックイン前に立ち寄るタイミングで買い出しを済ませておくのがよいでしょう。
入浴施設と子どもとのお風呂事情
キャンプ場に大浴場はなく、シャワー室のみです。シャワー室は男女各2部屋ずつあり、1回20分300円で受付で支払い後に鍵を借りて使います。子どもと一緒に入れる広さがある点は利用者から評価されています。夕方は混み合うため、早めに受付するとよいでしょう。
温泉に入りたい場合は、車で7〜8分の「洞爺いこいの家」が最寄りの入浴施設です。料金については施設変更の可能性があるため、最新情報は「洞爺いこいの家」の公式情報をご確認ください。連泊する場合はコインランドリー(洗濯機1回200円・乾燥機1回100円)も活用できます。
子どもが楽しめる施設と周辺スポット
場内にはスポーツ交流館(要予約・1時間1,100円)があり、フットサル・テニス・バレーボール・バドミントンなどができます。レンタサイクルも用意されており、洞爺湖沿いをサイクリングするコースも楽しめます。湖畔では水遊びや石投げができ、夜に水面を懐中電灯で照らすエビ観察は子どもに人気のアクティビティです。
キャンプ場から車で約15分の有珠山・昭和新山エリアにはロープウェイがあります。また洞爺湖ビジターセンターではジオパークの展示を見学でき、ボートや遊覧船で中島観光も可能です。なお洞爺湖ロングラン花火(GW〜10月ごろ毎晩約450発)はキャンプ場からは中の島が遮るため見えません。車で5分ほどの中央公園や小公園からは鑑賞できます。
食材:出発前または「道の駅230ルスツ」「とうや水の駅」で事前調達
入浴:場内シャワー300円 or 車7〜8分「洞爺いこいの家」
花火鑑賞:車5分の中央公園・小公園から観覧可
雨天の子ども対応:自然体験ハウスのクラフト体験(100〜500円)
- 場内売店あり。食材はキャンプイン前に済ませておくのが基本
- シャワー室は子どもと入れる広さ。夕方混雑のため早めに受付を
- 場内でレンタサイクルや湖畔の水遊びが楽しめる
- 周辺の観光スポットは有珠山・昭和新山・洞爺湖ビジターセンターなど多数
- 花火はサイトからは見えない。車移動で公園に行くと観覧できる
子連れキャンプで気になる騒音・安全・混雑の傾向
財田キャンプ場を利用する前に、騒音・安全面・混雑のパターンを把握しておくと、当日慌てる場面を減らせます。良い点と気になる点を整理しておきます。
騒音の傾向と静かに過ごせる条件
メインの道路からキャンプ場が離れているため、交通騒音は少なく、利用者からは「鳥の声と風の音しか聞こえない」といった声も出ています。ただし夜間には洞爺湖温泉エリアで行われるロングラン花火の打ち上げ音が聞こえることがあります(直接見えるわけではありません)。また湖の近くでモータースポーツが行われる時間帯は、水上の音が届くことがあります。
場内奥のサイトは街灯が明るめのため、星空観察には向かないという声もあります。就寝時の光の影響が気になる場合はサイト選びの際に確認するとよいでしょう。
子どもの安全で確認しておきたいこと
湖畔へのアクセスは遊歩道を通る形になります。サイトから湖の水際まで直接出られる設計ではないため、小さな子どもが突発的に水辺へ近づきにくい動線になっています。ただし、遊歩道を通れば湖岸は近いため、水遊び中は必ず大人が付き添うようにしてください。カヌーやSUPなどは自己責任での利用となっており、波が強い日は避けるよう場内案内に記されています。
夜間の照明については場内に街灯がありますが、エリアによって明るさが異なります。夜間のトイレや移動には子ども用のヘッドライトを持参しておくと安心です。虫については、洞爺の北岸エリアの特性上、クワガタや各種昆虫が多く生息しています。虫よけ対策を事前に整えておくとよいでしょう。
混雑のパターンと予約の取り方
土日・GW・夏休み期間はとくに混み合い、予約受付開始から短期間で埋まる傾向があります。周辺の仲洞爺キャンプ場が満場で入れない場合に流入が増えることもあり、財田キャンプ場の予約も相対的に取りにくい状況が続いています。平日は比較的ゆとりがあり、当日電話で空き確認できる場合もあります。
受付が混み合うチェックイン時間帯は13時〜15時ごろです。フリーサイトのチェックインは12時から可能なため、早めに動いてサイトの場所取りをする利用者も見られます。オートサイトは事前に区画が確定しているため、ゆっくりチェックインできる点が子連れには安心です。
| 項目 | 概要 | 子連れへの影響 |
|---|---|---|
| 夜間騒音 | 花火の音・水上バイク音が届く場合あり | 就寝時間が早い子どもには気になることも |
| 明るさ | 奥サイトは街灯明るめ | 星空観察は場所選びが必要 |
| 水辺アクセス | 遊歩道経由で湖岸まで数分 | 水遊び中は大人の付き添いが必須 |
| 混雑時期 | 土日・GW・夏休みは予約争奪戦 | 2か月前の予約開始日に確保が安心 |
| 虫 | クワガタ・昆虫多数 | 虫よけ対策を忘れずに持参する |
- 道路から離れているため交通騒音は少ない。花火音は夜間に聞こえることがある
- サイトと湖の間に遊歩道があり、小さな子どもが突然水辺に出にくい動線
- 夜間移動用のヘッドライトを子ども分も用意しておくと安心
- 土日・GW・夏休みは予約が取りにくい。月初めの受付開始日に合わせて動く
- オートサイトは区画が事前確定のためゆっくりチェックインできる
まとめ
洞爺水辺の里財田キャンプ場は、芝生の整ったサイト・充実した設備・24時間常駐の管理体制が整った、子連れファミリーが安心して使いやすいキャンプ場です。サイト種別によって広さ・車の扱い・料金が大きく異なるため、用途に合わせたサイト選びが快適なキャンプの鍵になります。
まず公式サイト「洞爺水辺の里財田キャンプ場」の予約ページで希望日の空き状況を確認してみましょう。GWや夏休みは利用日の2か月前・月初めに予約を入れると確実に動けます。
準備が整ったら、あとは洞爺湖の自然を目いっぱい楽しむだけです。水辺でのエビ観察や朝の散歩など、北海道ならではの体験がきっと子どもの記憶に残るはずです。ぜひ計画を立てて出かけてみてください。


